きょうだい喧嘩はなぜ?起こる?

こんにちは、公認心理師・ビリーフチェンジ心理セラピストの、宮﨑くみこです。

 

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こどもの【遊び】から見える発達

私達には4人のお孫ちゃんがいます。現在8歳・5歳・3歳・0歳と、心と身体を学んだ私達にとって、お孫ちゃん達の【心と身体の発達】を観察できる、とても有難い存在です。

 

上3人は長男の子ども達で、一緒に生活はしていませんが、牧場に遊びに来たときは、よく馬の馬場で【大好きな砂遊び】をします。

裸足になり、お水を砂と混ぜて泥を作り、型にはめたり、手でコネコネしたり。楽しく3人で遊んでいるようだったけど、なぜか急にきょうだい喧嘩が勃発!

この、遊びやケンカを通しても、様々な事が見えてきます。

 

パーデンの遊びの分類

アメリカの発達心理学者【パーデン】【こどもの遊び】について、独自に分類をしています。こどもは遊び】を通して【社会性】を育んで、心身の発達をさせていくことがわかります

 

パーデンの【遊びの分類】他者との関わり方で分類】されていて【遊びの6分類】があります。

①何もしない行動 (0~3か月ぐらい)
・こどもが何もせずに、見ているだけの状態。興味があるものに対しても行動に移さず、目で追っているだけで何もしようとしない。②一人遊び(0カ月~2歳ぐらい)
・他のこどもと関わろうとせず、ひとりで遊んでいる状態。たとえ近くに友達がいたとしても、ほとんど興味を示さず、自分だけの遊びに没頭する。

 

③傍観者行動(2歳~3歳くらい)
・友達が遊んでいる姿をただ眺めているだけの状態。話しかけることはあるが、一緒に遊ぼうとする事はない。

 

④平行遊び(2歳~3歳くらい)
・友達の近くで同じ遊びをする状態。近くで遊んでいるものの、関わろうとする事は無い。しかし、友達に興味を持っている状態ではある。

 

⑤連合遊び(3歳~4歳くらい)
・友達と一緒に同じ遊びを楽しんでいるように見えるものの、それぞれが好きな事をしている状態。ままごとを一緒にしているように見えても、役割分担などは無く、個々の遊びにむちゅうになる。

 

⑥共同遊び(4歳以上)
・役割分担が決まった遊びを、友達と一緒に楽しんでいる状態。ままごとでは「お母さんは〇〇ちゃん」など、こども達で役割分担を決めながら遊ぶ。遊びの中にルールも存在し、みんなで1つの遊びを展開していく。


【ほいくふぁん】より引用

https://hoikufun.com/?p=797

 

その他の発達段階・遊びの発達

その他にも、スイスの心理学者【ピアジェ】は、発達段階を【4つ】に分類し【遊びの分類】は【認知の発達段階による分類がされていて、大きく3つに分けられていたり(遊びは5つ

ドイツの心理学者エリクソンは、発達段階を【8つ】に分類しています。

 

このように遊びは発達心理学的には、とても重要で意義のある活動で、認知や社会的発達、情緒の発達の源だと言われています。

 

発達が遅れてる?

でも、これを知って【この時期にこれに当てはまっていない】から、うちの子発達が遅れているの?

 

【知る事】で【こうならなければならない】というねばならないなってしまわない事が大切だと思います。

 

上記の引用(ほいくふぁん)の中にも書かれていましたが【この遊びの分類は発達過程を示すものではないという事で、これは遊びの種類(タイプ)を示すもの。だそうです。

 

発達も、もちろん関係しているが、あくまでもこんな段階や状態、遊びがあるんだな。そして言語発達や社会性の発達に伴って遊びの質や種類が変化していく。と認識すれば良い。との説明にとても納得しました。

 

こどもが育つ環境も違えば、成長のスピードも、本当に一人一人違いますよね♪

 

年齢が違うからこそ

大まかな【遊びの分類】を知っていると、なぜ?こんなにきょうだい喧嘩が起こるのか、とっても納得しました。

 

知らない時の我が子の子育てでは、きょうだい喧嘩が始まると「何で上の子は下の子に優しくできなの!」と、私は凄く腹が立っていました。

 

まだ②~④のように、全く悪気も無く、誰かと一緒に遊ぶ事をしない身勝手に見える末っ子の行動に、上の子はよく腹を立てていて、下の子に衝突して泣かせ、私が上の子を怒る。というパターンでしたが、

 

実はこの時も、上の子は「自分がこうしたい!」という自己主張があり、それに対して一緒にしてくれない下の子に「いやなら良いよ」と、気持ちを抑える【自己抑制発達している時期で、

 

自己主張】は3歳~4歳ぐらいにかけて伸びが大きく発達し【自己抑制】は5歳ぐらいまでに、様々な経験を通して少しづつ発達していくと言われています。(幼児期の自己抑制発達及び文化的特徴の関連 より引用)

 

なので、この自己抑制】が、まだ発達段階の年齢では、トラブルも多くなる。という事です。

 

だけど、次第に【自己主張】ばかりだった子の【自己抑制】が発達し【自己主張】とのバランスを調整できるようになる事を【自己抑制行動と言い、自分をコントロールする行動が少しづつとれるようになるので、心地よい友達やきょうだい関係が構築されていくんですね。

 

きょうだい喧嘩をみるとイライラ・モヤモヤする

とはいっても、きょうだい喧嘩が始まると「又始まった…」と、思っちゃいますよね。

 

こどもの心理的発達も知った上で、それでもイライラしたり、モヤモヤする場合は、まず自分の心や日々の生活に余裕が無かったり、体調や状況も関わっている可能性もあります。

 

それも整っているはずなのに、やっぱりイライラ・モヤモヤする場合は、自分自身にある【リミッティング・ビリーフ】が、関わっているかもしれません。

【24のリミッティング・ビリーフ】はコチラ

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https://4c-ranch.com/24-blief/

 

そんな場合は、この部分に向き合う事で、冷静に対応できる事ができるようになります♪

 

毎年、お孫ちゃんの砂遊びの様子が変化していて、ケンカさえも、冷静に観察し、成長が微笑ましく感じれる事に、本当に有難いな。と思った週末でした。

ムチムチした手が可愛い♪

 

どこからがワガママ?

こどもに【ルールやモラル】を伝えていく事は大切な事ですが【自分らしく、ありのままに育てたい】と、思うと、どこからが【ワガママ】で、どこまで【我慢や忍耐】が必要なのか?

 

というのは、とても難しく感じますよね。

 

次の月曜日は上記にも少し書いた、その部分の自己抑制の発達について、もう少し深くお伝えしようと思います。