こどもが習い事をやめると【やめ癖がつく】?
こんにちは。公認心理師・ビリーフチェンジ心理セラピストの宮﨑くみこです。
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もくじ
こどもが習い事をやめると【やめ癖がつく】?
実は、2ヵ月程前から、乗馬クラブの便座に、電気が入らなくなり、座った時【冷たっ!】となっていたんですが、
何でも、自分でできちゃうとーちゃんが、ホームセンターで便座を買ってきて、
綺麗に大変身!これで、寒い冬も、もう安心です♪
とーちゃん、いつもありがとう♪
この日常の作業を見ていて、最近ご質問が多いこどもが習い事をやめると【やめ癖がつきますか?】という事の答えに繋がるなぁと思いました。
ん?便座が?と、思われた方も、最後まで読んで頂けると嬉しいです♪
1-1|新しい働き方
まだ私が若い頃は【就職したら定年退職まで働く事が良し!】と、されていた時代。【安定した給料や、休みが有る事が良い仕事】とされ、多くの人がそれを求め、
だからこそ、勉強を頑張って、良い学校、良い会社に就職する事が、子育ての目標のような時代でした。
でも、今では【働き方】も自由になり、副業もOK、そして様々な仕事がAIに代わっていく中、これからのこども達に必要な事は何なのか?
ということも【親・又は周りの大人の価値観】で、考え方も随分多様化しているように感じます。
1-2|何も続かない
そんな【終身雇用時代】に幼少期を過ごした、私ととーちゃんですが、今回の便座以外でも、何でもできちゃうとーちゃん。
実は、若い頃は、何の仕事をしても全く続ける事ができませんでした。
今まで働いた事のある仕事は・ペンキ屋さん・ガソリンスタンド・引っ越し屋さん・資材屋さん・左官・大工・洋服屋さん・土木作業員、熊本の乗馬クラブ、そして今の乗馬クラブ。
長男を妊娠して8カ月の頃、帰宅するなり【仕事辞めてきた】と、急に言われた時には正直【( ゚Д゚)ハァ?】となりましたが【仕方ないね】と、すぐに思えたのは、
実は私も、何を隠そう、その一人だからなんです。
小さい頃から、習い事をしても何も続かず、小学校の卒業式に、担任の先生からお祝いに頂いた色紙には【継続は力なり】という言葉が書いてありました。
社会人になってからは、・流れ作業の工場・薬局・モスバーガー・カラオケ屋さん・輸入雑貨のお店・電話オペレーター・熊本の乗馬クラブで乗馬インストラクター・焼き肉屋さん・土木作業員・保険屋さん・水産業・ウエスタンショップ、
ころころ仕事を変えていた私に、友達や近所のおばちゃん達からは【え!又仕事かえたの?】【何をしても続かないね】と呆れられていましたが、
私の両親は、お金の事等人に迷惑をかけなければ【自分で決めたことなら良いんじゃない?】というスタンスで
【何も言わない】というよりは、JRの運転手をしていた父は特に【お前は色々な仕事ができて楽しそうだな】と、自分が堅く枠にはまった仕事をしているので、
自由に働き方を変える私の生き方を、楽しそうに応援してくれていました。(この部分は父が私に良い投影をしてくれていたんですね)
1-3|全ては【経験】だった
そんな、様々な職種を経験してきた私達二人ですが、最終的に、今の乗馬クラブを一緒に立ち上げ、今年の5月でオープン20周年を迎える事ができ、
結局、一番続いている仕事は、2人とも今の仕事。お互い様々な職種で【経験】してきた事が、技術面も、そして人との関り方も、全てが、前進する為試行錯誤する時に役立っている事を、とっても実感しています。
1-4|私達の子育て
そんな中で子育てをしてきた私達のこどもは、何をしても続かない。は、もちろんですが、唯一【スケートボード】だけは、ずっと続けていたので、それを小学生まで全面的にサポートしました。
中学・高校は、ほぼスケボーから離れていたけど、自分の意志を明確に持ち始め、若者の今だからこそできる、友達同士での他の経験も沢山必要な大切な時期。
なので、本人を尊重し、私の父がしてくれていたように、ほとんど口出しはしませんでした。
※でも、こうなる為に、沢山心理セッションを受けていたんですよ。
だからこそ、今では色々経験した結果、本当に自分がやりたかった室内の【スケートボードパーク】を経営し、スクールを通してこども達の育成をしています。
※こどものスケボー教室、随時募集しています♪
パークのHPはコチラ→STANCE
そして、長男と次男は小さい頃から【家族の一員なら家の事を手伝う事は当たり前】というスタンスで、
牧場の建設、料理、皿洗い、馬の世話、薪割り、等々、私達の作業を何でも手伝わせていました。
なので、特に次男はとーちゃんと同じように、手先が器用で、壊れた自転車をもらって帰ってきては、部品どりをし、乗りたい自転車にカスタムして乗ったり、壊れた機会をバラしては、修理をする等、
何でも自分で考えてする事が大好きで、次男も高校卒業後に、様々な仕事を経験し、昨年地元唐津に帰ってきて、今年【何でも屋】さんを独立開業しました。
※常時お仕事受け付けています♪
1-5|経験の数だけ選択肢がある
こどもや、まだ若い頃は狭い世界しか知りません。その狭い世界で、自分が好きとか嫌いとか、得意や不得意を知るのに、今のこども達は体験が少なすぎるように思います。
だからこそ【何をしても続かない】のではなく、様々な事に興味を持ち、世の中にはどんな世界があり、そこではどんな経験ができるのか?それが自分に合うのか?合わないのか?
という【体験】をさせてあげ、特に思春期以降は親は抜きにして、自分自身で沢山経験する時期ではないか?と、私は思います。
それができずに大人になってから1人【自分探し】をする人も、とても多いですよね。
そしてその後、自分で人生を選択する時、自分はこれは得意だけど、これは苦手。という、体験に基づいた【経験の数だけ選択肢がある】と、私は実感しています。
1-6|誰の思い?
以上、これはあくまでも私の家でのお話。子育てに間違いや正解はありません。
各ご家庭で、夫婦、そしてこどもと、話し合いながら、どの部分を大切にしていきたいのか?を、決めていく事は大切です。
だけど、注意して欲しいのは小さい頃から、親がこどもに対して望んだ生き方が強くある場合、まだ自分で何も決めたり選択する事ができないこどもは、
親の【こうなって欲しい】
=【自分の思い】として
取り込んでしまいます
だけど【本当は…】という隠れた自分の大切な思いは成長と共に芽生え始めます。そして、それがもし、親が望む【こうなって欲しい】と、ズレが生じると、こどもはその狭間で苦しむ事となります。
例えば、こどもが小さい頃から【勉強をして良い学校に入る】という望みを、親が強く持っていた場合、こどもは【自分は勉強して良い学校に入るんだ】と、あたかも自分が決めた人生設計のように思い込み勉強を頑張ります。
だけど、思春期になると、周りの友達は様々な事をしていて、楽しそう。自分は勉強一筋で、それが本当に自分が望んでいる事なのか?どうかが、分からなくなってしまいます。(他の経験が少ない為)
そんな場合、急に成績が落ちたり、親子のトラブルが増えたりし、
いざ、受験に失敗した時【これは自分は望んで無かった!親がそうさせたから失敗したんだ!】と、親を責める。というケースは多くあります。
又は【本当は自分は絵を描く事が好きなんだ】という思いが芽生た時、親を裏切ってしまう罪悪感に苦しむ場合もありますが、
この時、いくら本当の気持ちを親が聞こうとしても、こどもは恐らく親の望む言葉しかいいません。というよりも【言えない】んですね。
こどもの為。なのか?親自身の為。なのか?親はその部分を理解しながら、各家庭でこどもの【本当の声】に耳を傾けながら、話し合う事ができると良いのかもしれません。
1-7|続けるより先に様々な経験(我が家の場合)
ここまで色々我が家の事を書きましたが、私達夫婦、そして長男と次男は何をしても続かない。というよりは、先に【様々な経験】を沢山し、
その後、大人になり自分の経験の中から本当に自分がやりたい事を見つけ、
更に今までの経験を活かして【続ける事を続ける】という事が自然とできていて【続けなければならない】より、良いも悪いも、充実感を感じながら働らけていると思います。
小学校の習い事等【止め癖がつくんじゃないか?】と、心配される親御さんも多いですが【やめ癖がつく】という前提で大人が捉えるのか?
それを【様々な経験だ】という前提で大人が捉えるのかでは、随分違うような気が私達はしています。
こんな考え方もあるんだな。と、参考の一つにして頂ければと思います(^^)
それでは、又月曜日に♪