2つの愛
こんにちは。公認心理師・ビリーフチェンジ心理セラピストの、宮﨑くみこです。
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2つの愛
この世に生まれてから、私達は【2つの愛】に、出会います。1つは【母性的な愛】と、もう1つは【父性的な愛】
これは、母親だから【母性的な愛】父親だから【父性的な愛】というわけではなく、私達一人の人間の中には【どちらの愛】も、本来は持ち合わせている。と、言われています。
【母性的な愛】とは【優しさの愛】とも言え、それが伝わってから【父性的な愛】という【強さの愛】を受け取るようになります。
そして、この2つの【愛】は、エネルギー的に違うもので、順に、バランスよく関わる事が大切になります。
1-1| 母性的な愛
お父さんと、お母さんが居て、私達はこの世に誕生します。そして、受け取るものは、先ずは【母性的な優しさの愛】です。
そして、それが伝わってから【父性的な強さの愛】も、受け取るようになります。
【2つの愛】は、エネルギー的に違うもので、順に、そしてバランスよく関わる事が大切になります。
そして【母性的な愛】とは
・子どもの要求や要望を、受け入れ満たしてあげる(相手を受け入れ包み込み) ・優しさ・柔らかさ・融合 ・受容と共感・一体化 ・弱い者、自分よりも小さい者へ ・協力・調和を生み出す ・繋がり・自己犠牲的な愛 ・人生の苦楽を共にする 等々 |
と、言われます。
我が家にも同居している次男のお孫ちゃんが居ますが、本当に【純粋無垢】という言葉ピッタリで、その名の通り、純白で、何も【知らない】状態から、日々発達成長していきます。
なので、周りの人々から日々関わってもらい、接してもらう事が【全て自分の経験】として、学び・身に付けていくわけです。
そして、先ずは【母性的な愛】で関わってもらう。という事は、受け入れて貰ったり、共感してくれたり、助けてもらう事を、繰り返す事で、
この世界は安全であり、何があっても、きっと大丈夫!と、信頼できる関係性や環境の中で大切な
この世で生きる【前提】
【基本的安心感】
【基本的信頼感】
を獲得する
と言われ、人はお互いに助け合い、強力するものだ。という事を学ぶそうです。
1-2|【母性的な愛】の次に【父性的な愛】
それから、こどもは人との関りを求め、少しづつルールやマナーをおぼえる段階に入るわけですが、
【母性的な愛】で受け入れてもらった。という【体験を積み重ねた】こどもは、自分自身が、要求や要望を受け入れてもらい、心地よい経験をしているので、逆に、周囲の要求や要望を比較的スムーズに受け取ることができます。
なぜなら、それが【どちらも心地よくなる事】というのを【経験として知っている】からです。なので、
「順番を守ろうね」
「人を叩いたらダメだよ」
等の【父性的な愛】である、ルールやマナーが、伝わりやすくなります。
1-3| 獲得し損ねると
だけどね、子育てをしていると、全てが理想通りにいくわけではありません。それも、実はこどもの心の発達には大切なことなんですが、この部分は、又別の機会に。
日々の中で、たまに応えてあげる事ができない。というのは、特に問題はありませんが、もしも、何らかの理由で【母性的な愛】で接する事が殆どできなかった場合、
【母性的な愛情の裏返し】が起こります。
・人の事に無関心で冷たい ・自分勝手・自己中心的 ・損得で生きる ・自己犠牲なんて嫌 ・ストレスに弱い ・切れやすい・攻撃的 ・自信や自己効力感の欠如 ・低い問題解決能力(問題から逃げる) ・葛藤やストレスに対する低い耐性 ・社会不適合、反社会的行動(ルールを守れない) ・他者との無境界 など等 |
と、言われます。
一般的によく聞くのが【愛情が足りなかった】と、言われる事が多いですが、この場合、様々な理由があり、例えば両親の離婚により、引き取った親は、こどもを養う為、懸命に働いたり、
頼る身内が近くに居なかったり、親が身体や心に問題を抱えていたり、貧困で苦しんでいたりと、そのような親をサポートする地域や国の体制の脆弱さも、大きな要因だと私は感じています。
1-4| 無視できないこの問題
その一方で、生活もさほど困ることも無く【普通の家庭】だけど、その中に潜む問題が、今大きく問われています。
【母性の国・日本】と、近年では言われていますが、今顕著に多くなっているのが【母性的な愛】と【父性的な愛】を間違って認識してしまっている。という事です。
【母性的な愛】だと親は信じて【こどもの為】と、思って懸命に接しているつもりでいる事が実はこどもにとっては、全く違う受け取り方になっていて、
この時【母性的な愛】が欠けた時の【母性的な愛情の裏返し】が起こります。
こんなに【こどもの為】に、しているのに、なぜ?うちの子は…と、悩むママはとても増えています。
では、それはどういう事か?について、次回はご紹介いたしますね。
では、又月曜日に♪