人に頼ること、甘えることができない
おはようございます。公認心理師・ビリーフチェンジ心理セラピストの宮﨑くみこです。
もくじ
1-1|心のブレーキ
【人に頼ることができない】そんな思いを抱えながら、日々を過ごしている方は少なくありません。
| ・本当は助けて欲しいけど…言えない
・誰かに本音で相談したいのに…迷惑をかけてしまいそうで黙ってしまう |
そうして一人で抱え込んでいるうちに、気づけば心も身体も限界になってしまう…。

では、なぜ?私達は人に頼る・甘えることがこんなにも難しく感じてしまうのでしょうか?
1-2|怖くなる理由
多くの場合、その背景には【過去の体験】から生まれた【ビリーフ(思い込み・価値観・信念)】があります。
例えば
| ・人に迷惑をかけてはいけない
・弱さを見せてはいけない ・人に頼ったら嫌われる |
それは子どもの頃、頼ったり甘えたりしたときに
| ・そんなこともできないのか!と叱られた
・冷たく突き放され拒絶された ・迷惑そうな態度をされた ・人に迷惑をかけてはいけないと言われ続けた 等々… |
こうした体験は、子どもにとって非常に【大きな痛み】を伴うものです。

その時の心は【もう二度と傷つきたくない】と感じ【人に頼る(甘える)こと】=【危険なこと・傷つくこと】という学びが心に刻まれ、
【人に頼ってはいけない】【甘えてはいけない】という無意識の鉄のルールを抱えます。

鉄のルールで心が縛られてしまう…
だから、大人になってからも【頼ること・甘えること】は【危険信号を自ら押すこと】のような感覚になってしまうんですね。
だけど【頼らない・甘えないで生きる】というスタイルは、まだ未熟で小さなあなたがなるべく傷つかないように小さな心を守る為の必要な【防衛反応】でその当時は【最善の生き方】だったんです。

つまり、それは決して【弱さ】ではなく、生きていく為の知恵であり、能力として身に付けることで、自分で心を守っていたことなんですね。
1-3|夫婦の間でも
あるクライエント様のお話です。
Aさんは仕事もし、子育てや家事に疲れ果てても、夫に【手伝って】の一言がどうしても言えませんでした。
カウンセリングの中で出てきたのは【お願いして断られたら、あの時のように又傷つく】という【怖さ】から、全てを1人で抱え込んでいました。

その部分をカウンセリング・心理セッションで解決していったある日のこと【ちょっと洗い物だけお願いしてもいい?】と言ってみたら…
夫は【うん、いいよ】と、あっさり受け入れてくれ、その後も【他に何かある?】と、聞いてくれたそうです。
その出来事をきっかけに、彼女の中で【頼る・甘える】=【危険・傷つくこと】という【ビリーフ(思い込み・信念)】が緩み、時には頼っても大丈夫なんだ。という新しい体験ができたそうです。

更にそこから、少しづつ夫婦の対話が増えていく中でわかったことがあったそうです。
それは、実は夫も、1人せかせかと何でもする妻に対して【そんなに自分は頼れない人間なのかよ】【俺は家族に必要とされていない】【俺の家には居場所がない】と、感じていたそうです。
お互いの心がすれ違っていたんですね。

この体験から【頼ること・甘えること】は、危険なことではなく【夫婦の信頼関係を育むこと】なんだ。と、今では思えるようになったそうです。
そして彼女は、職場でも【頼んだら迷惑をかける】と思って、1人で仕事も抱え込んで疲れ切っていましたが、勇気を出して【この部分だけフォローお願いできますか?】と、同僚に頼んでみたら、
笑顔で【もちろん!言ってくれて嬉しいよ。前に助けてもらったから今度は私の番ね】と言ってくれたそうです。

それ以来、お互いに「ここはお願い」「ここは任せて」と、自然と【助け合える仲】になり、職場全体の雰囲気が良くなったと言われていました。
1-4|信頼を深める
【人に頼る・甘える】ことが怖い!と感じる方にとって【頼る・甘えることは信頼関係を育てる】と言われても、すぐにはピンとこないかもしれません。でも、実際には頼られることで、
| ・自分を信じてくれている
・自分を必要としてくれている |
と、感じて関係がより深まっていくケースは多いんです。
時には頼ってみること(いつもではないですよ)は、相手を信頼している証であり、また、相手に【あなたを大事に思っています】という大切なメッセージでもあるんですね。

1-5|新しい世界をためす
心理学的に見ると【頼れない・甘えられない】というパターンは【防衛反応】の一種です。人は過去の痛みを繰り返さないために、自分を守る行動を選ぶことは、ごく自然なことです。
しかし、大人になった今、当時の状況や人間関係はありません。【誰に頼るか?】【どれぐらい甘えるか?】を判断できる能力も育みながら、
断られたとしても【私のことが嫌いだからだ】という考えではなく【私にもできる時とできない時があるように、相手にも都合があるよね】と、受けとめられる力も育っていくと、

柔軟な人間関係が育っていくのかもしれませんね。
先ずはこれから、ほんの少しづつ【頼ってみても大丈夫】という、新しい世界を試してみませんか?そのために、カウンセラーや心理セラピストが居ます。
その一歩の先には、きっと【分かち合える安心】や【つながる喜び】が待っていると、私は信じていますよ😊

1-6|支援者の方へ
そして、心理支援の場面で【頼れない】というテーマに触れるとき、支援者はクライエント様の【防衛の知恵】に敬意を払う必要があります。
【頼っていいですよ】と、伝えるだけでは十分ではありません。大切なのは、支援者との関係の中で【安全に頼れる経験を一緒に積み重ねること】です。

そうした体験の積み重ねが、心に刻まれた【ビリーフ(思い込み・信念・価値観)】を少しづつ書き換えていきます。
1-7|支援者自身も
ここで忘れていけないのは、支援者自身も【頼れない】パターンを抱えていることが少なくない。ということです。
| ・人に迷惑をかけてはいけない
・弱さを見せてはいけない |
そのビリーフが、支援者という役割の中で強化されてしまうこともあります。
けれど、支援者自身が【安心して頼れる経験】を重ねることは、クライアント様にとっての安全なモデルになります。

支援する側が【私も1人ではない】と感じられるとき、援助関係の中に生まれる温かさは、更に深まっていくのだと思います。
では、又月曜日に♪
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