現実の中で「生きる力」を育むには

おはようございます。公認心理師・ビリーフチェンジ心理セラピストの宮﨑くみこです。

 

1-1|現実を生きる力

 

最近の子育てでは【子どもの「ありのまま」を大切にしよう】という言葉をよく耳にします。

 

この考えはとても大切です。子どもが自分を否定されず、安心して存在できることは心の土台をつくります。

 

 

けれど、一方で子どもの【ありのままを守ること【現実の中で「生きる力を育むこと」】同じではありません。

 

1-2|成長と共に訪れる

 

子どもの心理的発達の過程で、最初は【自分には何でもできる】という感覚、心理学で言う万能感を経験する。と言われています。

 

お腹が空いて泣いたら(自分の不快を伝えれば)温かいおっぱいミルクが来て満たされる。

 

オムツが気持ち悪くなっても、抱っこして欲しくても、自分が【不快な感覚】を泣いて発すれば、外からお世話をしてもらい【快の感覚】を得られることから、その感覚を経験していくんですね。

 

 

これは、健全な発達の一部で【自己の存在感】や【安心感】の基盤を作る、大切なプロセスです。

 

けれど、社会に出ると思い通りにならないことが、必ずあります。園や学校のルール、友達との衝突、望んだ結果が得られない経験…。

 

こうした現実に触れることは【万能感】を少しづつ修正現実的な自己評価耐性を育てていきます

 

1-3|万能感が生む日常の場面

 

例えば、子育ての場面

 

「ぼくがルールを決める!」だって負けたのはきっと「お兄ちゃんがズルをしたからだ!」

 

親がすぐに介入してお兄ちゃんを叱ったり、弟はまだ小さいからお兄ちゃんは合わせてあげて。と、本来の「ルールを守らないことを許すことで、

 

子どもは自分は常に正しいという感覚を強め現実修正の機会を失います。

 

又、園や学校での場面では、

 

・「先生が間違っている!」「友達が悪い!」「ぼくは悪くない!」

 

思い通りにいならないと、不満を募らせトラブルに発展しやすくなりますこの時大切なのは【話し合い】や【折り合い】をつける体験なんです。

 

更に、そのまま大人になり会社等の場面では

 

・「自分の提案が一番正しい!」「上司が分かっていない!あいつはバカだ!」

 

自分の企画や意見が通らない評価されていない】と感じ、怒りや無力感につながります

 

しかし、本当はその時の条件や相手、又は他部署の都合や事情話し合いの中から理解することが必要ですね。

 

 

1-4|万能感を手放せない背景

 

では、なぜ?人は【万能感を手放せない】のでしょうか?

 

その背景には安心安全】を感じられない怖さがあります。

 

 

思い通りにならない現実に出会った時心が安心や安全を感じていれば【時にはできないこともあると、受けとめることできるかもしれません。

 

しかし不安孤独・漠然とした危機感強く抱えていると、その現実を受け止めることは【自分の価値存在】を否定されたように感じて怖い体験」になります

 

その為、その怖さから、自分を守る為に【万能感】を、ギュッと握りしめてしまうんですね。

 

1-5|万能感は親との関りから

 

そして、実は子どもだけではなく、親の側の「不安」も大きく関係しています

 

・子どもが失敗したら可哀そう

・傷ついたら立ち直れないのでは?

・ちゃんとできないと将来が不安

 

こうした【親の不安】から、子どもの挫折や衝突(ケンカ)の機会を先回りして、取り除いてしまうことがあります。

 

けれどその結果、子どもは【思い通りにならないことへの耐性】や、その時に抱える怖さや不安、怒り等の大切な感情を感じ、

 

その時、親や大人から【大丈夫だよ】という【安心感】を感じる中、自分で心の折り合いをつけるような、学ぶ機会を失ってしまうのです。

 

なので、解決の仕方が分からない怖さ】がある為、自分の正しさを押し通すしかなくなるんですね。

 

又、子どもにとって、親はかけがえのない存在です。大好きで、どんな時も見方で守って欲しくて、いつも安心を与えてくれるはずの人…。

 

だけど、その親が同時に恐怖の対象である時…。子どもの心の中では、とても複雑で苦しい感情が生まれます

 

 

愛しているのに…怖い」。甘えたいのに…避けたい」。その矛盾は、小さなこどもにはあまりにも大き過ぎます

 

そんな時、子どもはその耐えがたい矛盾生き抜くため万能感】という心の矛盾を使います

 

・自分が悪いから怒られるんだ

・親が未熟だから仕方がない

・自分が何とかしないと

・私は大丈夫、平気です

 

こうした【万能感】は、子どもにとってはサバイバルの知恵精一杯の工夫なんですね。

 

1-6|「ありのまま」と「現実修正」の両立

 

子どもの成長には【ありのままを大切にすること】と【現実の中での「適応力」を育てること】の両方が必要です。

 

・子どもが感じた気持ちは受け止める(安心感の土台)

・だけど、現実のルールや他者の気持ちも伝える(社会との接点)

・挫折や衝突(ケンカ)を、一緒に考えながら【経験】として伴走する(耐性を育む)

 

親や大人が【全て守ってあげる】でも【突き放すでもなく両方のバランス」を意識できると、子どもは自分は大切にされている】という感覚を持ちながら、

 

 

世の中・社会で生きる力自然と身に付けていきます

 

1-7|「守る」「育てる」

 

子育てにおいて【守ること】と【育てること】は、時に相反するようにも見えます。

 

でも、本当に【子どもの未来を守るのは、挫折や失敗を経験したとしても、それを今後の糧として【立ち上がれる力です。

 

 

それは【万能感奪うことではなく【万能感を手放しても大丈夫】という経験」を積ませること。

 

子どもが、世界と自分の限界を知りながらも、【今ならそれでもやれそう!やってみようかな!】と、思える大人になるために、

 

私達大人が子どもの力を【信じて見守る力】を養っていけると良いかもしれませんね。

 

又、親自身が子育て中に余裕がなかったり、頼る人が居なかったり、夫婦の不仲などで、自分のやり場のない感情を子どもに向けるのは違うかも。

 

そもそもそれは【親・大人自身の課題】なんだと思います。

 

私達大人が【自分の心の面倒は自分でみること】ができるように、子どもの成長と共に親自身も成長していくことが必要なのではないでしょうか?

 

真髄の標語かも

 

1-8|大人になってからの変化のプロセス

 

そして、大人になった今、自分の中に【大きな万能感】が残っているな。と感じたら、変化をしていけるプロセスを知る事は大切なことだと思います。

 

 

①【現実との衝突を経験する】

 

・自分の思い通りにならない、又は納得いかない場面に直面。

 

・仕事なら【良かれと思ってしたことを全否定された】人間関係なら【相手が自分が思っているように動かない】

・この時、怒りや落ち込むことが多い

 

 

②【自分を守っている「反応」に気づく】

 

・「あの人が悪い!」「評価・理解してくれない上司(相手)がバカで問題だ!」と【自分の外】に原因を探す。

 

・更には【自分なんてやっぱりダメだ】と自己否定になり、自分を責めて落ち込む。

・ここで【これは自分の心を守るための「反応」なんだ】と気づく

 

 

③【怖さを認める】

 

・【万能感】を手放せないのは【自分の思い通りにいかないと「自分の価値がないように感じて」怖いからだ】

 

・「怖さ」を正直に感じることは勇気が要ります。しかし、ここを避けてしまうと、又同じパターンが繰り返されます。

・もしも「怖さ」を正直に感じてしまうと【自分は価値が無い人間だ】と、思い込んでいる部分の「怖さ」に直面する。

 

 

④安心できる場所や人で試してみる

 

・「怖さ」を感じることは実は【安心・安全】を自分が感じられていないと、できません。

 

・だからこそ、信頼できる人間関係や、セラピー・カウンセリング、安心できる場所で【完璧じゃなくても大丈夫だよ】という経験を少しづつ積んでいきます。

 

・失敗や弱音、時には自分の中の抑えきれない衝動的な感情を出しても【受け入れてもらえる】体験が大切です。

・私はこれが「怖い・不快だ・嫌だ」と正直に言ってみたら【教えてくれてありがとう】と受け止めてもらえる場面。

 

 

⑤万能感を手放し、等身大の自分を受け入れる

 

・「できることもあれば」「できないこともある」それでも【私には価値がある】

 

・こうした感覚が芽生えると、他者との協力や柔軟な挑戦が可能となる

・【人は1人では生きていくのは辛いけど、仲間や自分を大切に思ってくれている人が1人でも居てくれたらきっと道は開ける】ということに気づいていく。

 

 

⑥成長としての「統合」

 

・【万能感】を完全に無くすのではなく【やれば何とかなる】という自信と【現実は思い通りにいかない時だってある】という認識を、経験を重ねながら少しづつ「統合」していく・

 

・結果として【挑戦する力】と【折れにくい心のしなやかさが生まれる】

 

・自分は完璧ではないけれど、それでいい。弱さも含めて、それが私なんだ。と思えるように少しづつなっていく。

 

 

1-9|いつからでも大丈夫

 

大人になってもなぜか?人間関係が上手くいかない。と感じたとき。もしかすると自分が無意識ながら抱えている万能感】のせいかも?気づいたら

 

①【衝突を経験する】

②【守りの反応に気づく】

③【怖さを認める】

④【安心の中でためす】

⑤【等身大の自分を受け入れる】

⑥【自信】と【現実感】を統合する

 

という流れを行ったり来たりすることで解決していくことは可能です。

 

万能感】を手放すことは【私はできる!という自分の力を失うこと】でも【自分なんかダメで価値が無いと責めること】でもありません。

 

自分の強さや弱さ両方を認め抱えながら真のありのまま」で生きていく事。なんですね。

 

そうすると、実はその先にはもっと自由で、もっと人と心地よく人と繋がれる自分が待っているんです😊

 

 

私が活動している、心理セラピスト・カウンセラーも、毎月開催している【心・氣・体・勉強会】は、

 

③の「怖さ」を認める時に欠かせない④の【安心・安全】を感じて頂ける場や活動にあたると感じています

 

毎月の「【心・氣・体・勉強会】

 

そして、この万能感】を手放すのに、遅い・早いはありません。その感覚に気づき、自分も解決したい!思ったときが、あなたのベストなタイミングです。

 

いつからでも大丈夫、あなたのタイミングを大切にして下さいね♪

 

では、又月曜日に♪

 

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