私が悪いのかも?何も言えなくなってしまう

おはようございます。公認心理師・ビリーフチェンジ心理セラピストの宮﨑くみこです。

 

1-1|自己否定になったしまう人

 

前回の記事

【私は正しい!あなたは間違っている】

 

配信後、思いの他反響が大きく私の事・俺の事を書いたんですか?】という方が居る程、日常の生活の中で実はとても多く起きていることなんだ。と、感じました。

 

その中で【逆に自分は正論に傷つき自分が悪いのかも…」と思うと何も言えなくなってしまう】という方の声も多くいただきました。

 

今日は【私は正しい!あなたは間違っている!】という、相手からの正しさを押し付けられたとき、

 

 

本当は自分にも【良かれと思った正しさがあった】けれど、相手から【責められている】【否定されている】という気がして、

 

「何も言えなくなり」最後は「自分が悪かったのかな?」自己否定になってしまう人について、考えてみたいと思います。

 

1-2|本当は素晴らしい資質

 

まず、あなたが【正論に傷つきやすい】のは【真面目で誠実で、感受性が高い】という、素晴らしい資質の裏返しです。

 

例えば

・正しさを盾にされると「自分が間違っている」気がしてしまう

・「自分が悪いのでは?」とすぐ考えてしまう

・いつも否定されるので、自分の考えに自信が持てなくなってしまう

 

そんな方は【人の意見を受け止めようとする真摯さ】を持っている証拠です。

 

1-3|相手のため。だったのに…

 

でも本当は【自分なりに考えて】【相手のためを思ってしたこと】だった。

 

だけど【それは違う!】【それぐらいもわからないのか?】【なんでそんなことをしたの?】と返され

 

責められているように感じてしまう】【自分の存在を否定されているように感じてしまう

 

 

すると、心の中でこんな声が湧いてきます。

 

・自分が悪かったのかな?

・あの人は正しくて、自分はいつもズレている

・もう自分の意見は言いたくない

・又言われないように相手の機嫌を常に気にしなければならない

 

という、心の中は相手から支配されている】ような、とても窮屈な感覚を感じているのかもしれませんね。

 

でも、本当は自分にも【相手に対して「良かれ」と思った理由】があったはずなのに、その声を飲み込んで【相手正しさの前に黙り込んでしまう…。

 

すると相手は【いつもそうやって黙り込んで!】【自分の考えは無いのか!】とイライラし、余計に悪循環となり、お互いは良い関係を築くための【話し合い】のつもりが、

 

どんどん心の距離は離れていく】ということが起きていきます。

 

 

1-4|無意識に根付いているビリーフ

 

このような状況で苦しくなる背景には、子ども時代から無意識に根付いているビリーフ思い込み・信念・価値観】が深く関係しています。

 

例えば

・対立すると人間関係が崩れる

・自分の意見より相手(親)の機嫌を優先しなければならない

・自分は人とズレている

・間違いやすい自分はダメ

・正しいことを言えなければ受け入れてもらえない

・自分の考えや行動には価値がない

 

これらのビリーフは、例えば親や教師、兄弟姉妹との関係の中で刷り込まれてきたものです。

 

1-5|ビリーフの刷り込み場面

 

・口答えするな!と自分の意見を言うと否定された

・そうじゃない!と考えることを遮られた

・「良かれ」と思ってやったのに「余計なことをして!」と責められた

・怒られた時、自分の意見を聞いてもらえなかった

 

 

等、これらの体験は【自分の気持ちや意見は受け止めてもらえないものだ】【言っても無駄】【自分の意見や考えには価値が無い】という、深い無力感を心に刻みます

 

そして、大人になっても、こうしたビリーフが心の奥底にあると、相手が「私は正しい!間違っていない!」と、強く主張した瞬間に、

 

もう自分は口出ししてはいけない】というスイッチが入ってしまいます。

 

そうして、本当は自分なりの正しさがあった】けど、相手の強さ確信を前にすると、それがかき消されてしまうんですね。

 

例えば

・Aさん)私はこれが正しいと思ってやったのよ!

・Bさん)…えっと…でも…(いや!何も言わないでおこう)

→(内心)「私が間違っていたのかも?」「自分の考えはダメなんだ」

 

このとき、自分の中では【言い返すこと全否定される責められる】【自分の気持ちや考えはどうせ受け入れてもらえない】というビリーフ思い込み価値観信念が出ているんですね。

 

 

1-6|自分を守るためのものだった

 

更によく、このようなご相談を受けることがあります。

 

自分の考えを伝えたら、相手が凄く怒ってしまって…。それ以来【言わない方が良いと思うようになりました。」

 

この感覚もきっと多くの方に共通するのではないか?と、思います。

 

「相手の怒り」に触れたとき、私達は本能的自分を守るために【黙る】という選択をします

 

それは【弱さではなく生きる為の智慧の一つでもあります。

 

 

でも、それが繰り返されると、自分の感情や意見に対して【言ってはいけない】【どうせ否定される】という、無意識に持っていたビリーフが顔を出してくるんですね。

 

1-7|本当は悪くない

 

思い出してみて下さい。あなたが言ったその一言は「相手を責めよう」「やり込めよう」と思って発したことでしたか?

 

きっと、

・気づいたことを伝えたかっただけ

・良かれと思って心配して言っただけ

・一緒により良いカタチを探りたかっただけ

 

でも、それに対して【何でそんなことを言うんだ!】【余計な事しないで!】と怒りが返ってくると、

 

やっぱり私が間違っているのかな?】【自分の意見や考えは相手を怒らせてしまう…】と【自分の価値ごと否定された】ように感じてしまいますよね。

 

1-8|怒りの奥にあるもの

 

心理学では【怒りの奥】には、しばしば【悲しみや不安が隠れている。と言われています。

 

つまり、相手が激しく怒るとき、それは【自分の弱さを見せまい(感じたくない)とする防衛】である場合が多いのです。

 

例えば

・相手):「勝ってなことしないで!(表面的な怒り)」

→本当の気持ち):(自分のやりかたを否定された気がして不安)

・相手):「何も分かってないくせに口を出さないで!(表面的な怒り)

→本当の気持ち):(自分が無力に感じて悲しい・見下されたと感じて怖い)

 

このように、怒りの下には相手の【自分を否定されたくない】【自分の価値を守りたいという繊細な思いが潜んでいることがほとんどかもしれません。

 

 

ちゃんとやったつもりなんだけど】という言葉には【認めて欲しい】【自分も一生懸命やってるんだ】という思いが隠れているかもしれません。

 

声を荒げているときほど、本当は心の中の焦り不安孤独感】があることもあります。

 

つまり【正しさ】はその人にとって【安心を得るための手段】であることがあります。

 

1-9|では、どうしたいい?

 

正しさ」で押し合いになった時、どちらかが引くのではなく正しさの奥に在る感情に目を向けることがカギです。

 

 

相手はもしかすると不安だったのかもしれません。自分の考えが間違いだったと思われたくなかったのかもしれません。

 

そして、あなたも又自分の気持ちを否定されたと感じて、傷ついていたんですね。

 

そんな自己否定に気づいた時、本当は自分の奥底にある「気持ちや感情」に、自分が気づいて味方になってあげること大切です。

 

そして、自分で自分に問いかけてみて下さい。

 

1)相手に正しさを強く言われたとき、私はどんな気持ちになった?

2)その気持ちの奥にある「本当はこうして欲しかった」は?

3)幼い頃の自分に似た感覚があるとしたら、どんな場面?

4)今の私が、そのころの自分にどんな言葉をかけてあげたい?

 

相手からの正しさから、窮屈さを感じている上に、今度は自分までもが自分を否定してしまうと、二重の苦しみとなり辛くなっていくのは当然のことかもしれません。

 

まずは、自分が自分の気持ち感情大切にしてあげてください😊

 

 

そして、相手の怒りが収まった後に、穏やかに伝えてみることができそうなら、

 

・あの時、ちょっと【怖くて黙ってしまったんだけど【本当は〇〇な思いがあって、言ったんだよ

・【責めたわけではなくて一緒に考えたかっただけだよ】

 

伝えるのが難しい相手なら、まずは紙に書いて自己対話するだけでも効果はあるかもしれません。

 

「私は何を言いたかったのか?」「その言葉に、どんな気持ちが込められていたのか?」

 

それを自分で受け止めてあげることが、癒しの第一歩かもしれません。

 

 

1-10|お互いに大切にしたい気持ちがある

 

私は間違っていない】と言い張る相手にも、そして言えなくて飲み込んでしまったあなたにも、それぞれ大切にしたいもの】や【守りたい想いがあります。

 

・相手は【傷つきたくない】【認められたい】と思っているのかもしれない

・あなたは【相手のためになりたかった】【一緒に良くしたかった】のかもしれない

 

どちらが正しいか?ではなくどちらも大切にしたかったものがある】と理解し合えたとき争いから共感と信頼の通い合いへと変わっていきます。

 

 

この世に誰一人として、意見思い価値が無い人などいません。もちろん、あなたも例外ではありません。

 

まずは、自分が自分の意見や思いを大切にしてあげてくださいね😊

 

言葉を飲み込んだあなたは【安全であろうとしただけです。それは本能であり、生き抜いてきた証でもあります。

 

でも今、あなはた少しづつ【ただ、耐える関係】ではなく【伝えあえる関係】を目指している

 

その大切な一歩を、自分自身がどうか誇りに思って下さい😊私はそんな方々を応援しています。

 

そして、自己否定何も言えない自分を変えたい!と思った時には是非ご相談下さい。

 

ビリーフチェンジ】の心理セッションは、ビリーフ(思い込み・価値観・信念)チェンジ(変える)ことのお手伝いができます😊

 

 

実はあなたにとって【チェンジ】は【チャンス】かもしれませんね😊

 

では、又月曜日に♪

 

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