~らしいよ。噂話は伝言ゲーム

おはようございます。公認心理師・ビリーフチェンジ心理セラピストの宮﨑くみこです。

 

私たちの日常でよく起こる人間関係の揉め事のひとつに、 「話の食い違い」 があります。

 

職場でも、家庭でも、友人関係でも「そんなつもりじゃなかったのに…」 「どうしてそう受け取るの…」 というすれ違いは、誰にでも経験があるはず。

 

実はこれ、 人間の【心の仕組み】から見れば、とても自然なことなんです。

 

1-1|自分だけのサングラス

 

人はみんな、これまでの経験もとにした 自分だけのサングラス(フィルター)通して物事を見聞きしています。

 

 

これを ビリーフ(信念・思い込み) と呼びます。

 

  • 過去に怒られた経験が多い人は、注意を「攻撃」と受け取りやすい
  • 承認されてきた人は、同じ言葉を「励まし」と受け取る
  • 競争の強い環境で育った人は、曖昧な言葉を「評価」と結びつける

 

例え同じ言葉でも、受け取る側の【心のレンズ】によって意味が変わります。

 

「人は事実そのものではなく事実の解釈で生きている

 

ということなんですね。

 

1-2|3つの心理的プロセス

 

人が情報を受け取るとき、無意識に次の3つが起きています

 

①【省略】

・自分が必要な情報を優先的に選択をする。

人は聞いた話を自分の都合で省略・削除する

②【一般化】

・例外や可能性が考慮されない皆が、全部、等一般化する

 
③【歪曲】

話す内容を単純化するプロセスで、必然的に意味や真意が歪められる・(決め付け等

(事実を自分の都合の良いように捻じ曲げて入れ込む

 

こう書いてみると、実際は私も耳の痛いものばかり😂

 

 

無意識だけど、このようなことが、ごく当たり前に人とのコミュニケーションの中で起きているのは事実なんですね。

 

そして「人は誰でも、過去の経験現在の反応に影響している とも言えます。

 

つまり、 話の食い違いや誤解は【性格の問題】でも【相性の悪さ】でもなく、 その人がこれまで生きてきた背景が、今の受け取り方に影響しているだけ。

 

 

職場等でもよく起こることですが、上司の何気ない一言、例えば「頑張ってね」という言葉に、

 

ある人はまだ頑張ってないと思われている」と傷つき、 別の人は応援してくれている」と受け取る

 

この違いは、 その人がこれまでどんな環境で育ち、 どんな関わりを経験してきたかによって変わります。

 

「その反応には、その人なりの理由がある んですね。

 

この視点があるだけで、 相手の言動を【個人攻撃】として受け取らずに済むようになるかもしれません。

 

 

更に、省略・一般化・歪曲は 人が危険を避けるために身につけた生存戦略だとも言えます。

 

  • 省略 → 過去の痛みを避けるために、必要な情報だけを拾う
  • 一般化 → 「前もこうだったから今回も」と予測して身を守る
  • 歪曲 → 曖昧な状況を危険寄りに解釈して備える

 

つまりどれも「悪い癖ではなく心が自分を守るために必死で働いている証拠。

 

この理解があると、 自分にも相手にも、自然と優しさが向けられます。

 

 

1-3|よくある「魔のささやき」

 

そして女性同士に限らず、職場ではこんな言葉が飛び交います。

 

「〇〇さんが、あなたのこと△△って言ってたよ

 

これが厄介なのは、

 

  • 伝えた人の解釈が入っている
  • その人も誰かから聞いた話
  • さらにその人のビリーフのフィルターがかかっている

 

つまり、

 

【事実】はどこにも残っていない。ということです。

 

本当は言った本人にとっては褒め言葉だったのに、 最後届く頃には悪口になっていることも実は大いにあります

 

伝言ゲームのように、 人を通るたびに意味が変わってしまう のです。

 

だけど、こうした噂話「悪意」ではなく不安や孤独から生まれる行動 かもしれません。

 

 

  • 自分の立場が不安
  • 仲間をつくりたい
  • 傷つかないように先に誰かを悪者にしてしまう

 

こうした背景が分かると、 噂話に振り回される必要も、 相手を責める必要もなくなりませんか?

 

なぜならそれは、そもそも相手の課題であって、自分の課題では無いからです。

そして心理学的には「他者の内面は完全にはわからない」 という前提があります。

 

だからこそ【推測”や“解釈だけで判断する】と、関係は簡単にこじれます。逆に言えば、

 

わからないからこそ、確かめる という姿勢

 

が、成熟した人間関係をつくる。ともいえます。

 

 

1-4|シンプルに解決できる

 

このような魔のささやきを耳にした時、一番シンプルで最も効果的な解決手段は、

 

本人に直接、丁寧に確かめること】つまり【曖昧なままにしない】【推測で判断しない】という姿勢です。

 

これは相手を責める行為ではなく「あなたを大切に思っているから、誤解のままにしたくない」 という信頼のメッセージでもあります。

 

「さっきの言葉、私の受け取り方が違っていたら教えてほしいんだけど…」 「こう聞こえたんだけど、あなたの意図はどうだった?」

 

こうした【対話】ができると、 誤解はほとんどその場で溶けていきます。

 

そして残るのは、 腹を割った、気持ちの良い関係だけ。になっていきますよね😊

 

 

まとめてみると、

 

  • 人は事実ではなく「解釈」で動く
  • 解釈はビリーフ(思い込み)によって歪む
  • 省略・一般化・歪曲は誰にでも起きる
  • 職場の噂話はほぼ「事実ゼロ」
  • だからこそ、本人に確かめることが最強のコミュニケーション
  • 対話ができる関係は、信頼を育てる

 

人間関係のトラブルは「相手が悪い」のではなく心の仕組みが生み出す自然なズレ】 なのかもしれません。

 

その構造を知るだけで、 職場の空気は驚くほど軽く、優しくなるのではないかと思います😊

 

では、又月曜日に♪

 

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