悩みやストレス・対人恐怖・パニックはなぜ?起こる?
おはようございます。公認心理師・ビリーフチェンジ心理セラピストの宮﨑くみこです。
私が心理を学ぶ前は【対人恐怖】で悩んでいました。そして、その後発症した【パニック】
今は、それが起こるメカニズムを知り、心理セッションのおかげで、そのどちらも感じる事はありません。
今日は「なぜ?」【対人恐怖】や【パニック】が起きるのか?について、
ビリーチェンジの創始者【たなだ かつひこ先生】から学んだ事を織り交ぜながらお伝えしたいと思います。
1-1|意識の使い方
【対人恐怖】【パニック】どちらも経験した私自身も、今になるとよーくわかるのですが、その真っ最中の時
・こうなったらどうしよう…
・もしも、ああなったらどうしよう… ・こう思われたらどうしよう… |
と、辛くなるような事を、頭で想像し作り出て【自分で自分を病気にしている】という事が無限に繰り返されていました。
その時の私は空想の世界に意識が向いていたのですが、普段から、人は【意識をどこかに向けて生きている】と言えます。
そして、悩みやストレスはもちろん【対人恐怖】や【パニック】というのは【意識の使い方に課題がある】という事なんですね。
では、その【意識が向く先】について詳しくお話していきたいと思います。
1-2|意識の向く先
人の【意識が向く先】は【3つある】と、言われています。
①外部領域(現実世界)
例:〇〇さんと会った(目の前の人) |
この場合、起きているのは自分自身の身体の外(皮膚の外)で起きています。目で見たり、聞いたりしている時ですね。
これは意識を外に【現実世界】に向けている状態です。
次に、そのような場面になると今度は自分の身体の中(皮膚の中)で感じるものがある事に気づきます。でも、これは①の時とほぼ同時に起こるものでもあります。
それは何かと言うと
②内部領域(身体感覚・感情)
①→〇〇さんと会った ②の例 ・嬉しい! ・ワクワクする ・嫌だな ・胸の辺りがギュっとする ・不安・ザワザワ |
これは、皮膚の内側で起こる事です。身体に、内側に意識が向いている状態ですね。
そして、もう一つ。①②を体験している時、このどちらでもない領域があります。それは、
③中間領域(思考)
①〇〇さんと会った。 ③の例 ・おしゃべりしながら「今日晩御飯何にしようかな?」など、別の事を考えたり、思い出したりする。 |
あー😂私も普段クライエント様のお話を集中して聞いているので、家族とおしゃべりしてる時って、よく③の領域に居たりして「ねぇ!聞いとる⁈」って言われます。
そして「あーごめん、ごめん」と①の領域に戻りますが「お腹空いてきたな」と②の領域になったり😊
このように【外部・内部・中間領域】を瞬時に、行ったり来たりしながら、私達の意識は自然に流れているんですね。
1-3|意識の偏り
では、私が経験したような【対人恐怖】や【パニック】のような悩みを抱えている時【意識の向く先】が一体どのようになっているのか?と、言うと、
①〇〇さんに会った
・今声かけると迷惑かな ・この人は私の事が嫌いかも ・お願いしたら断られるかも ・私はどう思われてるんだろう |
と、今①の現実世界で○○さんと会っているのに目の前の人を見て話を聞かずに、
②【内部領域(身体感覚と感情)】の【怖い・不安】
③【中間領域(思考)】の空想や想像と繋がってしまう。
すると「私は人と関わるのが苦手」のような悩みを抱えるようになったり、更には人が怖くなり【対人恐怖】となったり。
又は身体感覚・感情が大きくなって【パニック】が起きると【又パニックが起きたらどうしよう】と、更に②と③を強めてしまう。という事を繰り返してしまいます。
要はなにが起きているのか?というと、
・頭の中だけで生きていない?
・自分の皮膚の内側にこもってない?
自分の想像で自分を怖がらせて身体感覚・感情を大きくしていませんか?
と、いう事なんですね。
1-4|自然な流れ
先にも書いたように、私達の【意識】は【外部・内部・中間領域】この3つのどこかに向いていて、必要に応じて自然に流れていくように変化する事が良い状態。と言えます。
しかし、人によってこの【3つの意識】に癖、偏りがある事が多く、どれもスムーズに使えるようになる。という事が目標だそうです😊なるほど!
とーちゃんが学んだ【氣功】は【未病の為の学問】で、その中でも【思考の邪気】というものがあるそうです。
思考・想像・空想は、頭の中で無限大に広がっていきます。そして、いつしかそれがあたかも【正解・事実】のようになっていきます。
目の前の人が本当にお願いしたら断るか?なんて分からないのに【絶対断られる】と思い込んだり、
【パニック】の症状が本当に出るのか?分からないのに【パニックになったら困る!出ないで!】と、拒めば拒む程、不安が増して本当にパニックになったり…。(努力逆転の法則)
こうなると、想像なのか?現実起きている事なのか?想像だけで本当に起こりえるのか?①②③の区別がつかなくなり【予期不安】が強くなってしまいますよね😭
【対人恐怖】や【パニック】を経験していた時の私は【今ここの現実世界】を体験していなかったんですね。
どんなに想像し、どんなに悩んでも【今本当の答えが出ない】のはまだ起きていない【想像】だから。
なので【今ここの現実世界】で実際に生きる【行動】はとても大切です。
現実を想像して生きていると、行動していないので、無限に広がっていく空想で【不安で怖くなり動けなくなる】という事になっていきます。
この3つの領域にどれが良くてどれが悪い。というのはありません。
目の前の人に会って(外部領域)相手の姿を見て言葉を聞く。
そして「あの事か!」と(中間領域)自分の考えを伝える。 どう思われるかな?(中間領域)と身体がちょっと緊張する(内部領域) すると「同じ考えだったんだね」という相手の返事を聞く(外部領域) そして2人で「良かったー😊」(内部領域)となった。 |
のように、どんどん切り替わっていき、行ったり来たりできると健康な状態なんですね。
1-5|ストレスの原因
では、なぜ?【意識の向かう先】に【偏り】が出るのか?というと、それは【性格の癖】=【ビリーフ(思い込みや価値観・信念】又はトラウマ等が原因で、
3つの中で偏った領域しか使えなくなると、悩みや病気を引き起こしてしまったりします。
想像が無限大に広がると同時に、ストレスも増え続ける。だけど、問題は一向に解決されない。という事が起こります。
ストレスの多くは、実際に問題が起きて現実世界の問題がストレスを作っているのではなく、大体③の思考が作っている。とも言えるそうです。
・上司に報告したらきっと怒られる
・もし嫌な顔されたらどうしよう ・本当は自分が居たら迷惑なんじゃないか ・私の言葉で嫌な思いをさせたかも ・影で文句を言われてるかも |
と、思考で何かそういう不安を自分で作り出してストレスを抱える。という事をしている事が多いんですね。
まだ起きてもいない事を想像している時は【未来】に、あの時もそうだったから今回もきっとそうに違いないと想像している時は【過去】へと意識は在り、
現実世界の【今ここ】に居ない事。そこに自分で気づけるようになっていくと【自分の意識の癖】に対する自己理解が深まっていきます。すると、
・いや待てよ。実際は相手に確認してないからわからないよね
・あー又自分で勝手に想像してる! ・私はこんな風にすぐ考えちゃうんだな |
と、自分でストレスをリセットできるようになり【今ここ】を生きることで、より充実した毎日が手に入るかもしれません😊
「私もそうだ」と、思う方は是非やってみて下さいね。
そして、一緒に居るのに目の前の人を、現実を見ていない・聴いてない。という現状から、
意識を外部領域に向け、相手を見て、話を聞いてみる。という事も是非やってみて下さいね。
すると、案外自分が思っている程嫌な人じゃなく、その人の良い面が見えたり、自分が思い込んでいた相手の印象以外の新しい発見があるかもしれませんよ😊
先ずは【自分に何が起きて今こうなっているのか?】という上記のような、目に見えない【心の仕組み】を知る事は、
自分自身の【心のトリセツ(取り扱い説明書)】を手に入れる事になりますね😊
そして、私の場合は原因の元となるビリーフ、自分自身の思い込みや価値観・信念が、心理セッションを受け続けた事で解決、変化していき、少しづつ症状は無くなっていきました。
でも、そのような根本解決には自分自身に向き合う事、続ける事が必要なので、信頼できるセラピストさんへ是非ご相談下さいね。
私は、セルフでできる2つのワークもクライエント様にもお伝えしています。是非気になるかたはご連絡お待ちしてます😊
1-6|諦めないで
最後に。私自身長年【対人恐怖】と【パニック】で悩んできましたが、今本当に思う事が、
普段から周りの人の反応を気にしたり、自分は孤独だ。と、人と繋がれない等の人間関係に悩みを抱えている人も、
寝る前に思考がグルグルして寝つけずに【不眠症】になったり【対人恐怖】や【パニック】【予期不安】等で困っている人も、
【自分の想像で自分が不安や怖さを作っている】のなら、逆を言えば【自分でそれをやめることができる】という事なんです!
なので諦めないで下さい。
きっとあなたも大丈夫だと、私は信じています😊棚田先生からの学びって本当に深いなぁ。
では、又月曜日に♪
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