お互い様から始まる信頼関係
おはようございます。公認心理師・ビリーフチェンジ心理セラピストの宮﨑くみこです。
1-1|職員研修
さて、先日は、ある場所へ【職員研修】に行ってきました。
私達の悩みの多くは【人間関係】だと言われています。

親・夫婦・子ども・兄弟姉妹・友達・子どもの保護者同士・地域の人・職場の人・取引先の人・お店の人・お客様…等々、
私達は、1人の人間でありながら、様々な場所と環境で、様々な人たちと関わりを持ちながら生きています。
人がこの社会で生きていく上で「誰とも関わらない」で生きていくことは、とても難しいことかもしれませんね。
私達は、顔・髪質・声・体の大きさ・身長、等々、1人1人違う。というのは、目に見えるので、言われなくとも【当然】のように理解しています。
しかし、目に見えないその人の内側で起こっている【心の感じ方や感情、捉え方、身体の感じ方や反射反応】はどうでしょうか?
頭では、皆それぞれ違うよね。と思っているのに「何で私が思ってるようにしてくれないの!」「こんな時はこう思う(感じる・捉える)のが普通でしょ」と【私と同じ】を強く求めたりはしないでしょうか?
それは「何であなたは私と同じ鼻じゃないの!」「身長は私ぐらいが普通でしょ!」と言ってるようなもの。(こう書いてみると、なんと理不尽な…と感じますね)
実は、目に見える身体のパーツが人それぞれ違うのと全く同じで、目に見えない部分も、人それぞれ違うんだ!と、深く理解できるための学問が【心理学】なんです。

そこで今回の【職員研修】では、多くの人が抱える【人間関係の悩み】は、一体どのようにして作られていくのか?なぜ?人それぞれ違うのか?そのことについて詳しく図解をしながらお伝えしました。
この部分を知ることは、人間関係を築いていく為に、とっても大切なベースとなるからなんですね。
1-2|信頼関係
さて、話は変わりますが、先日ある対人援助職の方がこう言いました。
「今の保護者さんはSNSに何でも書くから、何も言えないんです」
一見そのまま聞くと「ほんとだよねー」という共感の声が聞こえてきそうですが、実はその言葉の背景には “保護者さんが問題である”という前提が潜んでいるのではないか?と私は感じました。
しかし、本当にそうでしょうか?SNSに書かれるかどうかは、保護者さんの性質だけ。ではなく “関係性の安全度”の課題であることが多いのではないか?と思います。
【関係性の安全度の課題】とは【信頼関係がどれだけ築くことができているか?】ということで、

信頼関係は援助職の方だけが築くものではなく、保護者さんと援助職の方、双方が互いにできることがある と思います。
1-3|信頼関係がないと、同じ言葉でも「脅威」に感じる
ここで、現場でよくある具体例を見てみましょう。
| ケースA:信頼関係が弱い場合
Aさん(援助職)は、ある保護者さんにこう伝えました。 「最近、お子さんがお友達を叩くことが増えていて…。ご家庭でも様子を見ていただけますか? 保護者さんは表情を曇らせ、その日の夜にはSNSに投稿。 「また“うちの子が悪い”と言われた。親のせいにしたいだけじゃないの?」 |
これは、よく耳にするお話です。だけど、どうしてこのような事が2人の間に起こるのでしょうか?

それは、人は不安が高いとき、相手の言葉を【脅威】として受け取りやすくなります。 これは脳や自律神経の脅威検知システムが働くためです。
- 子育てへの不安
- 自分への評価への敏感さ
- 過去に責められた経験
- 孤立感
こうした要因があると、援助職の方の言葉が【攻撃】として認識されやすくなります。

だけど【信頼関係】があると、同じ言葉でも【支援】として相手の方には届きます。
| ケースB:信頼関係が育っている場合
Bさん(援助職)は、日頃から保護者と丁寧に関わっていました。
同じ内容を伝えても、保護者の反応はこうでした。 「教えてくれてありがとうございます。 家でも気をつけて見てみますね。 また何かあれば教えてください」 |
信頼関係があると、 相手の言葉を【善意のメッセージ】として解釈する脳の回路が働くためです。

心理学ではこれを 「ベネフィット・オブ・ザ・ダウト(善意の推定)」 と呼びます。
そして、ここで大切なのは援助職の方の努力だけで【信頼関係が成立】するわけではありません。 信頼関係は【お互いでのプロセス】なんですね。
1-4|人兼関係は相互作用
心理学では、信頼関係を築くために必要な【受け取る力】を レセプティビティと呼びます。
保護者さん側にも、こんな姿勢があると関係は格段に良くなります。
- すぐに「責められた」と決めつけず、一度深呼吸する
- 子どものために言ってくれている可能性を考える
- わからないことは質問する
- 不安や困りごとは率直に伝える
- 援助職を“敵”ではなく“協力者”として見る
これらは、援助職の方にとっても大きな安心につながります。
人間関係は、相互作用(interaction)で成り立っています。 片方がどれだけ丁寧に関わっても、 もう片方が常に防衛的であれば、信頼は育ちません。「関係性は共同創造(co-creation)」 という考え方が、実はとても大切になるんですね。

そう考えると、SNSへの書き込みは 【攻撃】ではなく【安全を求める行動】として捉えることもできます。
だけど同時に、 保護者さん側も親として子どものためにも【安全な関係を壊さないことが大切】 ということも忘れてはいけません。
先ずは、SNSに書く前にできることはあるのかも。
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これらは、信頼関係を守るための大切な行動の一部かもしれませんね。
1-5|お互い様
援助職の方は「この人なら大丈夫」と思ってもらえる関わりを積み重ねること。

保護者さんはすぐに「傷つけられた」と反応する前に、一度立ち止まること。
どちらも信頼関係を育てるために欠かせない姿勢かもしれません。
信頼関係は、どちらか一方が努力して築くものではなく、 “お互い様”の姿勢で育てていくもの。
つまり、
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この【循環の中で信頼が育つ】んですね。
信頼とは 「共同でつくる関係性(co-creation)」 です。
そして【お互い様】という感覚は、メンタライジングを促します。メンタライジングとは「相手の心を想像する力」 のこと。

【お互い様】という【信頼関係】があると、保護者さんも援助職の方も、 相手の意図を善意で解釈しやすくなります。
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こうした【心の想像が働く】と、 関係は驚くほどスムーズになります。
そして、どんな関係でも、すれ違いや誤解は起こります。

だけど「お互い様」の心がある関係は、 修復(repair) が早いという特徴があります。
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こうした【関係を戻す力】が働くのです。この修復力を 「レジリエンス(回復力)」 と呼びます。
信頼は、双方が少しずつ歩み寄ることで育つものです。
信頼関係は、どちらか一方が努力して築くものではなく 【「お互い様」の心で育てていくもの】
SNSに書かれるかどうかは、 保護者さんの性質だけ。でも、援助職の方の力量だけ。ではない。私はそう感じています。
だけど【お互い様】と、思いたいけど、あの人にはそう思えない!ということが起きるのが人間関係です。
なので、先ずは【こうなると良いんだな】という状態を知ること。

知らないといつも相手を責めたり自分を責めたりして、人と関わることは辛いことだ。となってしまいます。
【お互い様】と思えるベースとして、今回【職員研修】でお伝えした【なぜ?人の心はそれぞれ違うのか?】は、とても役立つ内容だと思っています。
そして、やってみること。それでもやっぱりそう思えない時には、自分の中に反応の種ともいえる【ビリーフ(思い込み・価値観・信念)】が在るのかもしれません。

その時には、その部分を心の専門家さんと解決していくことで、少しづつ自分から【歩み寄ること】ができるようになると、
もっと【人間関係】は、スムーズに心地よいものへと変化していくのかもしれませんね。
【信頼関係】は先ずは自分から。なんですね😊
では、又月曜日に♪
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