怖いは防衛本能

おはようございます。公認心理師・ビリーフチェンジ心理セラピストの宮﨑くみこです。

 

先日、私達の乗馬クラブに新しい看板犬が仲間入りしました🐶諸事情により、販売できなくなったゴールデンの男の子ですが、既に生後6か月経っていて、想像以上に大きくてビックリしました!

 

もはや子犬に見えない😂

 

でも、身体は大きいけれどちょっと怖がり屋さんで、馬はもちろん、全てのものが初めて!ばかりだったせいか、探索行動慎重にしながら、少しづつ慣れていく姿が本当に可愛い💛

 

先ずはお互い鼻先でごあいさつ♪

 

名前は辰年産まれなので【龍(リュウ)君】是非会いにきてあげて下さいね♪

 

1-1|【怖い!】という感情について

 

リュウの行動を観察していて【怖い】という感情って、やっぱりとても大切なものだなぁ。と、改めて感じました。

 

私達は【怖い】という感情を自分が感じないようにしていると、子ども等にも【怖くない、怖くない、大丈夫よ】と、言いがちになります。

 

でもこれは、子ども自身が感じている大切な【怖い】という感情を否定してしまう事になるので、

 

ホースセラピーをしている時等、私達のクラブではこの言葉かけはNGにしています。親御さんや養育者さん、支援者さんにこの部分を事前にお話して、共通理解を持って頂いています。

 

 

なぜなら【怖い】という感情は【防衛本能】として、必要で大切な感情だからです。

 

・【怖い】から逃げる

・【怖い】からこれ以上は危険

・【怖い】から事前準備をする

 

そんな、自分自身の心と身体を守る「セ〇ム」のような、身体が本来持っているセンサーのようなもの。それを子どもの頃から、本人の感覚を大切にしながら適切に育みたいものですね。

 

1-2|センサーの誤作動

 

だけど、そのセンサーが過剰反応して誤作動を起こした場合、例えば木の葉っぱが風で揺れたただけで【危険です!危険です!】と鳴り響いてしまう状態が、

 

私達人で言うならば過剰に怖い!怖い!】という状態なんですね。

 

 

解決方法としては、その過剰反応するセンサーを、正常な状態に戻してあげる事です。その手段は色々あり、

 

一つは身体の反射・反応繋がっている自律神経を整える事。

 

そして、もう一つは

 

怖いという感情と戦わないこと

 

という事を棚田先生から学んだ時は、とっても腑に落ちました。

 

1-3|努力逆転の法則

 

今日は棚田先生から学んだ戦わないことについて。

 

怖い】という感情は、身の危険知らせるセンサーなので、あって良いし、無いと大変ですね!言わば、有難い見方であり友達です。

 

だけど、過剰怖がりな人は怖い感じること怖い】ので【怖い!】という感情を抑えつけて無い事にしようとします

 

 

これが【怖い!戦っている状態】です。

 

だけど、現実逆に【怖い!】に飲み込まれて、振り回されてしまう。という事が起きたりします。

 

ここで起きているのはフランスのロレーヌ応用心理学会長、エミール・クールによって提唱された【努力逆転の法則】というもの。それは、

 

そうならないように頑張れば頑張る程意志が強くなればなる程相対する想像力(イメージ)更に強力となり、その意志の努力とは反対の結果になる。

 

要は、望んでいることに反して【現実は努力逆の結果になるという事なんです。

※天才Lab.より引用

 

 

これは、よくお悩みの相談でもあるのですが、あんなに嫌いだった母のようにはならない!努力していたはず!なのに…。自分もある意味母と同じような事をしてしまっている

 

そう言われる方の中でも、この法則が起きている。ということなんです。

 

どんなに本で学んでも知識を増やして「そうならないように!」頑張り努力しても

 

中々現実が変えられないのは、心と身体の中自分の無意識の中で、様々な心と身体の仕組みが起きている。からなんです。

 

1-4|怖い!が怒りに

 

又【怖い!】を感じる事が怖いと、過剰に不安になったり、その【怖い!】を感じると怖いので

 

違う感情の怒り】にすり替えてしまう

 

という事も起こります。

 

例えば、大雨で学校へ行く子ども心配だし何かあったら【怖い】と、感じ、

 

その【怖い】を自分で抱え込めなくなった時【こんなに雨が降って危ないのに、何で学校は休みにしないんだ!】と文句を言っている状態です。

 

 

これは、本当は自分が【怖い】から、怒り別の対象(学校)ぶつける事で、自分の【怖い】を感じないようにしている状態です。

 

でもね、実はそうして自分の心を守っている状態なんですね。

 

だから、沢山クレームや文句を言う人は、本当は【怖い】を感じている人。【怖い】を感じたくないから【怖い】を【怒り】でフタをして、無いように抑圧している状態なんです。

 

でも、これも【怖いと戦っている状態】なので、決して根本的な解決には繋がらず、様々な事に対して【不平不満】ばかりを抱える事になってしまいます

 

※夫婦関係もそうかもしれませんね

 

なので、同じようなことをいつも繰り返し自分の【怖い】を感じないよう誰かを責めたり、いつも怒っていたりしてしまいがちになります。

 

1-5|誤作動が続くと

 

先でも書いたように【怖い】という感情は本能的な防衛本能なので、あって良いし、大切なもの

 

 

でも【怖い】のセンサーが誤作動を起こし、過剰に【怖い】を感じるようになると、

 

【予期不安】や【全般性不安障害】、【強迫性障害】や【パニック】などにも繋がって、生き辛さを感じるようになる場合もあります。

 

1-6|どうしたら良い?

 

【怖い】を感じて防衛本能として「こうなったらどうしよう」考える事はとても大切な事です。だけど、今目の前で起きている事実はそうでは無い。という事を確認して知る事大切です。

 

 

過剰に【怖い】を感じている時は自分の中で【イメージ想像無限大膨らませている状態で、

 

これは、自分で自分の想像やイメージを使って

 

自分で自分を怖がらせている

 

ということが心理的に起きています。

 

【怖い】があるから予測して危険から回避できることは確かなので、できることは、

 

・がけ崩れが起こる可能性のある場所は通らない

・雷が危険だから高い木の側は通らない。金属は所持しない。

・川や用水路は増水して危険だから、近くは通らない。

・何かあったら必ず周りの人に「助けて」と伝える。

・そもそも自分の判断で学校を休ませる。

 

このように、様々な危険に対しての対策が普段から言われていて、これが【怖い】のセンサーを過剰反応の誤作動から、戦わずに正常な状態に戻してあげる事の一例だと思います。

 

 

安全な場所や避難する方法を学校や地域ではお知らせをしてくれているので、普段から家族で話して情報を共有しておくことも、安心感を感じるための1つの方法ですね。

 

【怖い】という感情は、一見わずらわしいものに感じますが、正常に感じる事ができるようになると、自分自身を守ってくれる大切なものです。

 

自律神経からの反射・反応も大きな理由の一つなので、その部分もケアしていく事も大切になります😊

 

ちなみに看板犬のリュウ君は、恐る恐る、自分の怖いという感情を感じながらも、好奇心も大切にして、ゆっくり距離を縮めて大丈夫な距離感を掴んでいました😊

 

すっかり仲良し♪

 

怖いのセンサーが壊れていると、無謀に馬に近づき蹴られてしまう事もあるので、リュウ君のセンサーは、とても良好のようでした♪

 

では、又月曜日に♪

 

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