一歩踏み出す事
おはようございます。公認心理師・ビリーフチェンジ心理セラピストの宮﨑くみこです。
1-1|コンフォートゾーン
先日は、自分のコンフォートゾーン(安心の領域)を出る。ということを久しぶりに経験しました。
コンフォートゾーンとは、慣れ親しんでいて大きなストレスや不安を感じずに過ごせる【心理的な領域】のことです。
私の場合、とーちゃんと過ごす乗馬クラブはもちろん、毎月決まったお仕事をする場所やルーティンの事。
その中で全くストレスや不安が無い訳ではありませんが、自分にとって先を読めたり考えたりすることができるので、比較的安心安全な生活ができます。
しかし一方で、いつも決まった場所、ルーティンの場に居続ける。ということは日々同じことを繰り返すだけなので、
大きな刺激もなければ、何かにチャレンジをすることもなく【自分自身の成長】を停滞させる事にも繋がってしまいます。
1-2|未知の世界
だけど、その【心理的安心な領域】から、一歩足を踏み出すとなると、今までの自分にとっては【未知の世界】になるので、
今までと違う環境、そして違う行動が必要になる場合もある為、あらゆることが【予測不能】となり不安や恐れ、大きなストレスが出てきます。
そしてそれに耐えられない場合は、又コンフォートゾーンに戻りたくなります。
だけどね、その
不安や恐れ、ストレスを感じつつ思考錯誤しながらも進んで行くと、新しい経験や新しい「何か」を学習し、つかみ取っていく事ができます。
すると、それが【自信】となりその新しい環境や違う行動も、自分の又ひとつのコンフォートゾーンへとなっていくんですね。
そうすることで、以前よりも更に増えたコンフォートゾーンの分だけ【自己成長できた部分】となり、自分の人生も更に幅を持つ事ができるようになります😊
1-3|クライエント様も
私の所に心理セッションに来て下さっているクライエント様も同様にコンフォートゾーンへ一歩踏み出した方々だと感じています。
本当は嫌なんだけど、日々変わらない夫婦・親子・家族・学校・職場、そして人間関係。
それが日々のルーティンであり慣れ親しんだ感覚なので、いつしかそれがコンフォートゾーンになり「仕方がない」「誰でもそうだし」と
そもそも【諦めて】不平不満を言いながらも、その場所に居続ける。という日々を送る方も、多いと思います。
なぜなら先でも話したように、その中に居続けた方が【予測不能な未知の世界】より、
【嫌でも慣れ親しんだコンフォートゾーン】から抜け出さない方が安心で不安や恐れ、大きなストレスを感じなくてすむから。です。
だけど、それだと不快な生活や人間関係は一向に変わらない為、その現状をもう変えたい!と、【一歩踏み出した方】が、心理セッションに来て下さっているのだと思います。

乗馬クラブ内のセラピールーム
ご本人にとっては【どんな事をするのか?】【どんな事が自分に起こるのか?】と、とても大きな不安や恐れ、ストレスが在るので、
だからこそ私が一番大切にしていることが【安心安全な場所と信頼関係】なんですね。
1-4|子どもの成長も同じ
こうして見てみると、子どもが成長していく過程こそ、まさにその繰り返しだと感じます。
安心安全のベースである家が、子どもにとってまず最初のコンフォートゾーンの【慣れ親しんでいて大きなストレスや不安を感じずに過ごせる【心理的な領域】になります。心の安全基地ともいいますね。
そして学校に行く。ということは、そのコンフォートゾーンから一歩足を踏み出す事なので、不安や恐れ、ストレスを大きく感じる事なんですが、
しかし、私達大人と違う所は、本人の心理的状態がどうであれ子ども達は大人の都合により【強制的に社会へ押し出される】という所です。
※子どもが本当はまだその心の準備ができていなくて動きたくなくても…。
私達大人は、コンフォートゾーンに居続けるも、一歩踏み出すも、自分自身の選択によって決めることができます。
しかし、子ども達は生まれた年齢によって【選択する事ができないまま押し出される】為に、
大きな不安や怖さ、ストレスを感じて不登校になるのも、なんだか分かるような気がしますね。
だからこそ、私達は子ども達や、子ども達の環境を創る大人が、安心して心の事も話せて馬が居る安心安全な場所(コンフォートゾーン)の一つになるよう、ホースセラピー等の活動もしています。

よく調教された馬達と看板犬♪
様々な支援の手段はありますが不登校への対策として「何を、どのようにすれば良いのか?」の答えがあるのではないか?と、思います。
1-5|どうすれば良いか?
子どもが幼い頃から、全て「危ないから」と【親が安心できる範囲に留めておく】と、子どもはコンフォートゾーンから自分で一歩踏み出す経験が少なくなってしまいます。
すると【自己成長のチャンス】を失い、そもそも自分でコンフォートゾーンから一歩踏み出す事が【不安で怖くなる】のも当然のことだと思いませんか?
子どもは本来好奇心旺盛なもの。何にでも興味を持ち、階段一つをジャンプしてみたり、何かに好奇心を持ってチャレンジをしたがりますが、
そんな時、親は冷や冷やしつつも大丈夫な範囲なら、子どもの好奇心を尊重し【信じて見守り】
失敗したり、泣いたりしても【痛かったね。だけどよくチャレンジできたねー!】と「できた!できなかった」の結果よりも【挑戦した過程を認めてあげる】ことで、
子どもは親をコンフォートゾーンとして一歩踏み出す事が【楽しみ】にさえ感じるのかもしれませんね。
そして、確かに子どもは【強制的に社会に押し出されます】しかし、それは既に生まれた時から分かっている年齢であり、
6・7歳から小学校へ行く。という同じ条件の中、ランドセルをからい【学校が楽しみ♪】という子がいるのも事実で、
でもそれが【家庭の教育が悪い】【学校が悪い・学校の制度が悪い】と、いう事だけが、今子ども達に起きている問題の原因でしょうか?
この部分は私達大人が向き合い・考える必要がある時代に来ているように感じます。
1-6|一人で頑張る必要はない
そして、私の久しぶりにコンフォートゾーンを一歩踏み出す経験は「ここまでだったらきっと大丈夫」と自分でできる部分は自分で挑戦し、
【これ以上のストレスは負担が大きすぎる】と、感じる部分は人に頼る。ということをしました。
結果、コンフォートゾーンを踏み出した先に大きな大きな収穫がありました!
コンフォートゾーンを一歩踏み出したから。といって、全て自分一人で頑張る必要もなく、
心理セッションを受け始めたクライエント様にも、私が居るように、私も踏み出した先で人に頼る事ができ、
心地よい不安や怖さ、ストレスを感じながらも、新しい環境が、程よいワクワクの世界に感じられています😊
なので、先の話しに戻ると、子どもにとって【頼ることができる先生の存在】は、とても大切になってきますね。
だけど、それも【先生だけの問題】ではありません。
だからこそ私達大人が、家庭の在り方・学校の在り方・地域の在り方・行政の在り方等、子どもが置かれる環境を根本から向き合う事が必要なんですね。
そして、人によってコンフォートゾーンを一歩踏み出す時は様々です。あなたも、ご自身のタイミングを是非大切にして、
いつかコンフォートゾーンから一歩踏み出す選択をしてみてはいかがでしょうか😊大人はそれを自由に選べるのだから♪
では、又月曜日に♪
※毎週ブログには書いていない事、そして馬達の写真等も配信している、公式LINEへのご登録も是非😊
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