安心安全な家族
おはようございます。公認心理師・ビリーフチェンジ心理セラピストの宮﨑くみこです。
1-1|無意識の決断
【トラウマになるような体験をした人】が、大きな悩みや生き辛さを抱える。
と、思っている方も多いですが、実は【普通の家庭】で育った人の多くが【愛着形成】に課題を抱えている。と言っても過言ではありません。
心理セッションの中で、クライエント様が【今】抱えていらっしゃるお悩みを見ていくと、
幼少期の時、親から言われた言葉や、言葉はなくとも日々の態度により、自分の心で【生き方を決めた瞬間】に出会う事が多くあります。
【私は甘えてはいけないんだ】
なぜなら、私が甘えると弟や妹の面倒、そして仕事で忙しい親を困らせてしまうし、怒られるから。
だから自分の事は親に頼らず自分でして、更に自分の事は後回しにしながら弟や妹の面倒を見る。
そうしてママの役に立つことでママから見てもらえる。認めてもらえるかもしれない…。
なので→【私は親(人)に甘えることはしません】と決断したんだ…。と、クライエント様自身が気づく瞬間があります。
幼少期の当時、その家庭の中で生活をしている時は、それで上手くいっていたのかもしれませんね。その当時の未熟な子にとっては最善の選択だったのかもしれません。
こうして私達は、幼少期の頃から幾つもの【決断】を余儀なくされ自分らしい生き方。というものから遠ざかり、
いつしか【自分らしいって何だろう?・本当の自分って?】と、分からなくなってしまいます。
1-2|大人になっても続く「決断」の人生
そして、その【無意識の決断】はそのまま続き大人になった今も、恋人にも仕事でも「人に甘える・頼る」ことができず、
仕事では自分一人でパキパキこなし、そうできない人に(私はこんなに頑張ってるのに!と)イライラしたり😡
又は誰にも相談できず(相手を困らせるかも・怒られるかもしれない。と)1人で抱え込んでしまいキャパオーバーになってしまったり、
又恋人からは「俺なんて居なくても一人で大丈夫だろ」と言われて去られたり、又はいつも自己犠牲しながら恋人や家族の面倒をみていたり…。
なぜか?一人で頑張り、誰かの面倒を見ながら自己犠牲の生き方を繰り返して疲弊する。という事が起こり、ご相談に来られる事も少なくありません。
そして、子育てでも、自由に甘えてくる子どもにイライラしたり嫌悪感を感じたり(私は甘えなかったのに!)
我慢せずに自分の良いようにする我が子に無性に腹が立ったり(私は我慢して自分のことは後回しにしてたのに!)という事が起こります。
1-3|大切な「本当の思い」
・本当は妹・弟と同じように甘えたかった。
・一人で頑張らなくても良いよ。と言って欲しかった。 ・妹や弟の面倒ばかりじゃなく、自分がしたい事をしてもいいんだよ。と言って欲しかった。など、 |
心理セッションの中では、そんな【本当は…】という、クライアント様の小さな頃の大切な、大切な声を聞かせて頂く事が多いです。
そしていつも感じるのは、子どもって沢山の事を感じ取り大人と同じように懸命に生きているんですね。
クライエント様の中には【もっと安心できる環境で過ごしたかった…】そう言われる方や
【普通に色々してもらったはずなのに満たされない感覚が大きい】という方もいらっしゃいます。
心理セッションでは幼少期に感じた思いや身体の感覚をにまずは気づき、そして癒していき、
その【大切な「本当は…」】という思いを大人の自分自身で満たしていくことを少しづつ、少しづつ丁寧に進めていきます。
1-4|安心できる家族
では子どもが一番安心できる家族って一体どんな家族でしょうか?
子どもが一番安心できる家族とは、まず養育者自身が自分の事を大切にし、
家族が互いに相手を思いやり【個】を尊重しながら、関係性に揺るぎない繋がりの強さを感じる時、
【子ども達は心身共に安心感を感じ】そうして、家族それぞれが互いに幸せな笑顔を見る時、
子どもは家族の為に何かを背負ったり、自分を犠牲にする必要はありません。
ということを、ビリーフチェンジの棚田先生に教えて頂いた時、深く納得したことを今でも覚えています。
1-5|そうで無くなった時
でも、養育者が無意識だけど自分の子ども時代の心の傷を【子どもを使って癒そうとする時】
又は家族以外の職場や地域・社会等の周囲から【称賛を得て癒そうとする時】
そのひずみは残念ながら子どもへと向かいます。
1-6|無条件の愛
だけど、子どもは親に対する【無条件の愛】で養育者の為・大人の為に無意識ながら犠牲になるんですね。
本当は甘えているのは私たち養育者や大人の方で、そうして又、次の世代の子ども達へと【世代間連鎖】 は引き継がれていきます。
その【子どもの為よ】は、あなたが自分で抱え込めない【不安を解消する為・未消化の心の反応】が原動力になっていませんか? |
それは、子どもが本当にしたい勉強やスポーツですか?養育者がさせたい事ですか?子どもが評価される(子どもの価値)=【自分の価値】になっていませんか? |
【出来る自分】・【良い人】・【凄い人】・【素晴らしい人】を家族を犠牲にしてまで周りに認めてもらおうとしていませんか? |
私自身も本当に耳の痛い言葉ばかりですが😭この部分を無い事にせずに解決していった事で、我が家の関係は本当に大きく変化しました😊
すると、実はその他の人間関係までも自然と良くなっていったんです😊
1-7|最善の生き方
そして、先ほどから書いている【犠牲】と在りますが、もっと細かく言うと、
子どもは与えられた環境の中で、自分がいかに少しでも傷つかず、生き延びるか?を本能的に感じ自分で【生き方】を選んでいます。
※だからこそ自分で決めたことなので、自分で気づいたら変える事ができるんです。
すぐに機嫌が悪くなる養育者には【気を使い、顔色を伺う】生き方
いつもダメ出しする、又は自分の意見を押し付ける養育者には【そもそも自分の意見を言わない・自分で考えない】という生き方
そうする事で、その家の環境では【自分の心を守ること】ができたんです。
ある意味、それは子どもが自分ではコントロールできない【家庭】という環境の中で自分なりに身に付けた最善の生き方なんですね。
でも、その小さい頃に身に付けた【生き方のパターン】が、中学、高校大人へと成長するに連れて苦しくなる時があります。
周りに過剰に気を使い、他の人にどう見られているか?自分がどう言われているか?が過剰に気になったり、
日常の小さな事から大切な事までも、自分で決めることができず「これでいいかな?」と確認を取らないと不安(口癖)で、
選択や決断が必要な時は「どうでもいい。何でもいい」と、決める事ができない。そしてそんな子どもに又親はイライラし、
それが結果【生き辛さ】として、又次の子どもへと続く【世代間連鎖】になるので、
まず、気づいた養育者から変化することで、子ども達の【生き方】が変わってきます。
唐津市のある公民館に掲げてある標語です😊みんな、本当はそこを感じているのかもしれませんね。
子どもが安心安全を感じながら過ごせる家庭が増えることが、最終的に【世界平和に繋がるんだよ】と、棚田先生の最後の言葉がとても印象的でした。
では、又月曜日に♪
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