24のビリーフ⑥【成長してはいけない】
成長してはいけない
〇成長に関するもの
【主訴】
【成長をしてはいけない】を持つ事は、心理的にこどものままで居続ける事を意味する。
【成長してはいけない】を持つものは、心理的にまだこどもであるために、義務感や使命感が希薄である。
その結果
- 依存的で自分で解決しようとしない
- 自分の力で深く考えられない
- 最後までやり遂げられない
- いつも時間に遅れる
- うっかりミスを繰り返す
といったような、こども的な振る舞いを示す。
又、心理的にこどもであるだけでなく、身体的な発達の遅れや、容姿、服装が実年齢よりも幼い等、外見的にもこどもである事が、現れる。
【成長してはいけない】は、男性のロリータ・コンプレックス(幼女・少女のみに性欲を感じる異常心理)女性のファーザー・コンプレックス(娘が父親に愛情を感じ、母親を憎む無意識的感情)の原因である。
成長してはいけないを持つものは
☑(私はまだこどもだから)できないと思ってしまう
☑依存的で、自分で解決しようとしない・自分の力で深く考えられない・最後までやり遂げられない等「出来ない人」の立場をとる
☑義務感や使命感が希薄(昇進する・リーダーになる等責任のある立場を任されるのが苦手)
☑自分の事しか考えていない(考えられない)
☑笑ってごまかす(出来ない事、失敗した事を楽しそうに話す)
☑甘えん坊キャラ(失敗しても許される)
☑舌足らずのしゃべり方をする
☑些細な事でよく口喧嘩をする(こどものような心理状態にいる事が多いので)
☑容姿や振る舞い等が実年齢よりも若い
☑こどもや、こどもっぽい人を見ているとイライラする(こどもがライバル)
☑男性のロリータ・コンプレックス
☑女性のファーザー・コンプレックス
☑大人の迷子(になりやすい)
☑時間に遅れる
☑(スーツを着た)大人が怖い
☑大人で粉薬が飲めない
☑嘔吐反射
※ーーー※ーーー※ーーー※
※全てが当てはまる訳ではありません
刷り込み場面
【成長してはいけない】は、自分のこどもが成長するにつれて、自分を必要としてくれる幼くて可愛い子どもではなくなってしまう事を恐れる親によって刷り込まれる。
- あなたは、まだ小さくて出来ないのよ
- お母さんが代わりにしてあげるからね
と、親が何でもしてしまうので、こどもは
- 成長しない方が愛される
- 私が成長するとお母さんが悲しむ
と思い込み【成長してはいけない】が刷り込まれる。
刷り込みの場面(一例)
☑過保護・過干渉の親に育てられた
☑末っ子に生まれて「あなたは小さいから」と親が代わりに何でもしてくれた
☑自分が無力で何も出来ないと、親が喜んだ
☑こどもっぽい振る舞いをした時だけ「こどもらしくて可愛いわね」と条件付きで可愛がられた
☑親がいつまでも小さい頃の話ばかりする(あの頃は可愛かったわね…)
☑何かしようとすると「こどものくせに」と否定された
☑こどもの頃、親から何の期待もされずに育った
☑こどもの頃、両親に全く可愛がられずに育った
☑性的、肉体的虐待を受けた
☑親から「大人は大変だ」と聞かされて育った
☑こどもの頃に母親が父親に依存している姿を見て育った
※棚田克彦 書籍「あなたの悩みがみるみる消える24の方法」より出典
母性と父性
子育てに必要なものは【母性的な愛】と【父性的な愛】のバランスだと言われています。
- こどもの為にこうしてあげたい
- こどもの為にああしてあげなきゃ
- こどもを守れるのは親だけだ!
等など、親がこどもを想う気持ちは本当に深いですね。こどもは自分で環境を創る事ができないので【ある程度】は必要かもしれません。
でも、これは【母性的な愛】になるので、過多になると、上記のような事が起こるのも事実。自分自身で、人生を切り開いて前に進んで行く。というような事が怖くてできない。と言った事も起こります。
【母性的な愛情】と同じように【父性的な愛情】で接する事は、子どもが自分の人生に責任を持って生きていくためには、とても大切な要素になります。
今の日本は【母性的社会】という人もいます。親自身が、不安や恐れを持って子育てをしていると、無意識に【愛情】という名目で、こどもの【考える力を奪っている】【親のエゴを正当化して押し付けている】現実がある事を、知る事も大切な事かもしれません。
さて、読んでみてどうでしたか?聞きたい事、知りたい事がありましたら、是非、ご連絡下さい。