24のビリーフ⑬【感じてはいけない】

感じてはいけない・自分が感じたいように・特定の感覚、感情を・感じてはいけない

〇精神・身体に関するもの

【主訴】

【感情を感じてはいけない・自分が感じたいように・特定の感覚、感情を感じてはいけない】をもつものは、

  • 感情を感じない場合
  • 身体感覚(痛み・空腹等)

を、感じない場合の2種類ある。

 

更に、感情を感じない場合は、そもそも感情を感じない場合と、感情は感じるけれども、それを表現できない場合の2種類に分かれる。

 

又、感情を感じない場合には

  • いかなる感情も感じない場合

「男の子は泣いてはいけない」⇒「悲しみ」の抑圧

「女の子が怒るなんてはしたない」⇒「怒り」の抑圧

のように「悲しみ」や「怒り」といった、ある特定の感情のみ禁止する場合との2種類がある(後者の方が多い)

 

感情を感じてはいけない・自分がしたいように・特定の感覚、感情を感じてはいけない】を持つものは

☑「怒り」「悲しみ」「恐れ」「喜び」「幸せ」を感じない

☑自分の感情がわからない

☑周りの人の感情に合わせてしまう(あーそうよね)

☑人と同じ感情を感じてしまう(同一化)

☑思考ばかりしている

☑周囲の事に対して、いつも第3者の立場で客観視している

☑代理感情を使う(例えば「悲しみ」を抑圧して、その代わりに「イライラ」する)

☑痛みや満腹感、空腹、味覚(甘い・辛い)といった「感覚」を感じない

☑摂食障害(《自分が感じたいように感じてはいけない、母親が望むようにしなければならない》)というリミッティングビリーフによって感情を抑え込んだ事によるストレスを発散する

☑心身症・自律神経失調症

 

【感情の抑圧に関連する可能性】

【「怒り」の抑圧】

・胃痛 ・神経性嘔吐症 ・頭痛 ・腰痛 ・かゆみ ・関節リウマチ ・不整脈(心臓関連) ・突発性難聴 ・失声 等

【「恐れ」の抑圧】

・何も感じなくなる ・強迫観念 ・強迫行為 ・潔癖症 ・恐怖症 等

【「悲しみ」の抑圧】

・自律神経失調症 ・頭痛 等

※全てが当てはまる訳ではありません

 

刷り込み場面

【感じてはいけない】は、自分自身が、感情を我慢して抑え込む親によって刷り込まれる事が多い(人前で感情をあらわにして、取り乱したりしてはいけません)

 

家庭によっては、あらゆる感情の表出を禁止する場合もあるが、最も多いのは、ある特定の感情のみを禁止されていて、他の感情は許されている場合である。

 

【身体的な感覚を感じてはいけない】は、しばしば乳幼児期の早期に刷り込まれるもので、強力に刷り込まれると、精神病や深刻な問題となって現れる可能性がある(例えば空腹を禁止されたこどもが摂食障害になる)

 

刷り込みの場面(一例)

☑親から特定の感情を感じる事を禁止された

  • 男の子は泣いてはいけません
  • 女の子は怒ってはいけません

☑親が感情的になる人を否定していた

☑親の為に感情を出す事を我慢した(私が泣くと病気のお母さんが辛くなるから)

☑親の感情の面倒を見てきた(母親がうつ病だったので、私はいつもニコニコして何でもないように振舞った)

☑感情を出すと抑えが効かなくなる自分に恐怖を感じた

☑感情を出した時に笑われたり、怒られたりした

☑いつも怒ってばかりいる短気な親が怖かった(「怒る事は悪い事だ」と決めた)

☑いつも怒ってばかりいる短気な親が嫌いだった(「私は絶対怒らない」と決めた)

☑いじめや虐待を受けて、ありのままの辛さから、全ての感情・感覚を抑圧する(感じないようにする)ようになった

☑両親が感情を自然に表現しない人だった

☑両親が幸福感を感じたり、物事を楽しんだりしない人だった

※棚田克彦 書籍「あなたの悩みがみるみる消える24の方法」より出典

 

感情は育むもの

感情を感じる事、そして表現して【出す】ということは、まず【家庭】で育まれるものです。

 

感情については、とても大切な事なので、今後こちらでも書いていきたいと思います。

 

さて、読んでみてどうでしたか?気になった事、聞きたい事がありましたら、是非、ご相談下さい。